書評:合衆国再生

合衆国再生―大いなる希望を抱いて

合衆国再生―大いなる希望を抱いて

ずいぶん前になるけど、この本を読みました。
思えば、現役の政治家の方が書いた本を読んだのはこれが初めてかもしれない。とても新鮮な気分で読み進めることができました。

オバマさん自身の考えていることが少しわかったのはもちろんなんだけど、「政治家」そのもののことを、今までより具体的にイメージできるようになったのがよかった。議会で投票するとき、どんなことを考えながら投票するのか。政党の意見と自身の意見のバランスを取るにはどうしたらいいのか。選挙のときの苦労は何か、それでもなお政治にこだわるのはなぜか・・・。


そして何より、日本に大変多い世襲議員とは異なり、オバマさんは自力で政治家になった人だから、そのキャリアパスを興味深く読めた。最初は全くコネなど持っていない人が、どうやって資金を集め、選挙活動をしていったのか、どういう思いでシカゴの市民活動家になり、ハーバードのロースクールに入り、州議員を経て上院議員になり、ついには大統領になろうと思ったのか(この本ではそこまで行ってないか・・・)。


政治にますます関心が湧いてしまいましたよ。
この本は、やはり訳本だとかなり読みずらい印象があるので、英語で読める人は英語で読んだ方が絶対いいと思います。