アメリカに来たい

アメリカで実習中です…相変わらずです…6月15日以降、研究室に4週間いさせてもらえないかどうかも相談中の今日このごろです…

本当に、アメリカに来たいと思うようになってきています。
一番重要な理由は、研究でも、臨床でもなく、男女の平等性です。日本の医療界では、男女の不平等を常に感じてきました。

男女差別なんてないって誰もが言うと思います。実際、誰も意図的に差別しようとはしていないと思います。

ですが…明らかに、やはり差別はあるような気がします。

根本的な原因は、日本の労働時間が極端に長過ぎることと、ベビーシッターを雇うことが一般的でないことにあると思います。
日本は労働時間が長過ぎるので、妊娠中の女性が身を守るために当直を免除してもらうと、それだけで白い目で見られるし、男性並みに働くためにベビーシッターを雇うと、「親の自覚があるのか」などと言われる。

妊娠出産は、1度だったら許容されるが、2度以上になると、また白い目で見られる。
「あいつはやる気があるのか」…などと。私が知っているママ研究者やママ医者たちは、決してさぼるつもりなどなく、むしろものすごく苦労して、なんとか両立をしようと思っている。その陰で、ひどいことを言っている人がいる…その状況を何度となく見て、不公平極まりないと感じてきた。ただ、これは別に男性が悪いわけではなく、ただでさえ医療現場が逼迫してしまっているために、働き手が一人でも減ると、そのしわ寄せを誰かがしなくてはいけないからである。文句を言われても仕方ない厳しい労働環境がある。

こちらでは、朝が早く、7時から17〜19時くらいまで働いて、帰ります。幼稚園でカバーできない分は、ベビーシッターをどんどん雇っています。
1年に1ヶ月は必ず休みがあり、出産はその間にするので、女性も男性も不利益を被ることはありません。みんなどんどん妊娠してどんどん産んでいます。
とても羨ましく思います。

うーん…とはいえ、日本の税金を使って医師にさせてもらうのだから、日本に尽くすべきだというのも一理あります。日本が大嫌いな訳ではないですし。窮屈であることは間違いないですが…。なので、よく考えて自分の納得できる道に進みたいと思います。