正直な話

完全にスランプな感じである。

欝ではない。だが憂鬱である。

やりたくないなと思っていることを嫌々ながらやっている。
仕方ないんだが、終わったあとの報酬が少なすぎるんだと思う。

数々の試験をくぐり抜けて来ているので、いろいろな苦難がデジャブである。
ただ、他の試験と異なる点は、受かった、落ちたではなく、受かるのは当然で、その時の点数が重要ということである。
一発の試験で、しかも点数が重要な試験は今まで経験がない。
しかも、あったら良いけど、なくてもぶっちゃけ仕事は続けて行ける。
うーむ 現実感がない。

これまでの試験で、一番やる気がみなぎっていたのは、間違いなく東大を受験する時であっただろう。
絶対に行くんだ、皆が驚くぞ、無理だと思われているに違いない、それをやってみせるのだ、と。勢いづいていた。
そしてそれは成功した。今までうまくやってきているのも、一重に、東大というブランドがあるからだろう。他のことたちは、それに付随してやってきたオマケに過ぎない。(医学部に行けたのも、ブランド力のおかげだと思っている)

東大に入った自分は、その後の進学振り分けでも全力で薬学部に行った(ただし、今は薬学部全く人気ないらしい笑 流行は恐ろしい。)
次、医学部に行く時は、1ヶ月くらいであっさり決まってしまったのでそんなに大変ではなかった。
その後の薬剤師、医師国家試験は、本当に適当であった。鬱々とした気分でなんとか乗り切ったに過ぎなかった。

循環器の研修はものすごく楽しみ。
その前にやると決めた試験が憂鬱。はぁ。


米国の臨床研修への憧れがやや鈍っているのは、医学部時代にお世話になった、研究室の先生に言われた一言が忘れられないから。
「次は、自分の力で頑張れよ」
私は、自力で循環器内科医になりたい。だから、現時点でのアメリカはちょっと違うな、と思っている。