「引く」人

さて、我々の業界では、緊急症例が頻繁なのですが、当直などを順番に回していて、そういう重症症例にたくさん当たる人と、あんまり当たらない人がいます。よく当たる人を、(症例を)「引く」人、というふうに言います。院内急変を引きやすい場合は、管理が悪いから急変してしまっている可能性が高いので、医者としての能力が低い可能性が示唆されますけど、外から初診でやってくるケースは、ただの運です。

で、私がめちゃくちゃ引く人だ、という話になってまして。
超重症でなんとかしないと、と焦っていた方は、医者20年のベテランの先生でも初めて見た、という相当稀なAMIの合併症を起こした人でした…で、すぐに緊急手術へ。これは珍しすぎて今度学会で発表することに。
そのほか、年間1−2例しかないよ、っていう合併症も、すでに担当して緊急手術に回したりとかしてまして。
とにかく、緊急手術を4−5月に外科に回した症例の5例中4例に自分が絡んでまして、、、(ちなみに医原性ではないです、自然発生ですので医者の落ち度ではありません…)来て2ヶ月でこれはあり得ない頻度だ、という話になってまして、、、

外科に手術をお願いすると、そのあとは外科の管理になるので自分の仕事はむしろ減ったりするんで、いつも涼しい顔してるんですが、、、
当直とオンコールは二人組でやってますが、私とペアで当直、となると、ただでさえ自分が一番下なので、裏は大変なのでちょっと怪訝な顔されますが、さらに引きまくる奴だ、ということが判明してからは、うわ、頼むから今日は引かないでよ、ということを言われるようになりました。

勉強にはなるんですけど、実際大変なので、なるべく引かない人になりたいですけど、こればかりはなかなか…自分としては、患者様のために全力を尽くすのみですが、、、、、