自分は恵まれている

今日は院内発症の急性心筋梗塞があった。
院内でカテはできないため、他の大きめな病院に転送。
その過程で、心筋梗塞に対してt-PAという手段があることを思い出した。東京だったら、その病院でカテが出来なかったとしても、すぐ近くにカテできる病院は必ずあるため、t-PAは不要である。でも転送に30分かかる場合には話は別である。

結局、患者さんはもともとADLが低い方で、その後の心機能がそこまで重要ではなく、出血のリスクをとってまでt-PAをやる必要はないと判断されたため、t-PA投与はされなかった。だが、ところ変われば治療も変わるということを理解させられた一局面であった。

さて、他の病院で研修した先生方と働いているわけだが、現在までの印象としては、秋田で研修した先生は、自分よりも出来る。そして、地域に関わらず、大学病院で研修した先生よりも、自分の方がよく出来る。
うちの病院は、東京の中ではかなりやらせてもらえているということであり、知らず知らずのうちに結構鍛えられてるんだなぁということを感じる。
悪くない、悪くない。あとはもう少し勉強すること。