チーム焼肉

ブラックジャックと、R女史(上司の女医)で、焼肉に連れて行って頂いた。
無邪気に肉を焼きつつ、二ヶ月を振り返り、お二人に心からの感謝をした。下っ端として、順調に肉を焼いていたが、ホルモンに至った時に、火がすごい勢いになり、ぎゃー、もう無理です!となり、以降はブラックジャックが焼いてれました。

各科をローテートしながら研修すると、各科で素晴らしい出会いがある。その中でも、思い出に残る科、というのがいくつかある。

今までは、やはり循環器内科。その他には、麻酔科、産婦人科膠原病科、神経内科
そして循環器内科と並ぶくらい、大きな影響を受けたのが、血液内科である。
回る研修医が少なかった科は、それだけ覚えてもらえるというのもあり、心に残ることが多い。その他の要素としては、同じ上司とチームを組み、同じ患者をカバーしていた場合の方が、心に残ることが多い。

血液内科も、循環器内科も、一人の先生に付いた。
ブラックジャックと、N先生。二人のタイプは全く違う。N先生からは、医者にかかわらず、「仕事ができる社会人」になるために重要なことを多く学んだ。今できる仕事を後回しにするな。…と言われ続けた。急変や急患に常に備える必要がある循環器内科医にとって、できる仕事をさっさと終わらせておくことは非常に重要なのだが、彼は常にそれを実践していた。10年目のスピードに、1年目が付いて行くのは簡単ではなかったが、彼の仕事に対する姿勢には、学ぶところが多かった。

そして血液内科。ブラックジャックは究極的な優しさで、患者さんに向き合う。また、毎週数冊の医学の本を買い、「寝る前に眠い目をこすりつつ読んでるんだよ」と言いつつ、3日に一回くらい新しい本を手にしていた。英文論文はあまり読んでいないのかもしれない。でも、本にはびっしりと書き込みがあった。知識をひけらかすことは決してなかったが、何を聞いても大体答えて下さったし、コンサルト症例でわからないことは、「これは俺もわからないから調べないとだ。一緒に勉強しよう。」と言ってくれた。自分の仕事を全部研修医に見せてくれたので、「上級医になったらこういう風に仕事がしたい」というイメージがよくできた。

お二人のことは、一生忘れることはないだろう。